あなたと私の12ヶ月

 '04年8月から'05年7月までの拍手小説改訂版です。
 もともと拍手から始まったこのシリーズ、どちらかというと拍手が本編で、シリーズ短編がサイドストーリーのようです。とりあえずこの一年で兎さんシリーズは一旦切って、その後の“お付き合い編”に続きます。
【 8月 】
夕立 雷が止むまで、こうしておいてやるから
七夕 お前が嫌にならん限り、ずっと一緒だ


【 9月 】
夏終わる 来年は、もっと景気の良いやつを持って来い
野分 ………一晩、此処で過ごすんですか?


【 10月 】
月見 今日は顔を見に来ただけだ。それと、土産も渡したかったしな
紅葉狩り こうやって二人でのんびりできるのは、此処くらいなものだ


【 11月 】
息白し お前、体温高いな。懐炉みたいだぞ
初氷 歩くよりも転がった方が早そうな格好は、何とかならんのか?


【 12月 】
日記買う これくらいないと、一年もたないんですよ。書くことが一杯あるから
年越し蕎麦 今年はいろいろあったが、来年も独り者同士、仲良くやっていこうか


【 1月 】
元旦 お前が俺の誕生日を憶えているなんて意外だったな。ありがとう
正月太り お前ら、正月前に比べて丸々してないか?


【 2月 】
梅の花 花は、何にしても半開きの時が趣があるものだな
兎の恋 お前が会いたいって言うなら、何処にいても会いに来てやるから安心しろ


【 3月 】
雛祭り どうしてもどうしてもどうしても駄目だったら、俺が責任もって引き取ってやるから
菜の花 いつもお前に飯を作らせてばっかりで、俺が何かしてやるということが全然無かったもんなあ


【 4月 】
お前の声だけは飛び抜けて此処まで聞こえていたからな
春宵 こうすれば、当たらないだろう


【 5月 】
夏支度 兎は兎同士、通じるものがあるのか?
お前、燕の雛にも似てるな


【 6月 】
これからもずっと一緒なんだ。楽しみは先に延ばしても良いだろう
初めての逢い引きだから、一寸気合を入れちゃいました


【 7月 】
夏祭り ま、そんなもんだ
夕涼み それって、あたしのために買ってくれたってことですか?
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