お父さんは心配性

　初めてのシリーズものです。主人公さんのお父さん役が山崎さんだったり、時間の流れ方が史実をまったく無視していたり、突っ込みどころ満載の行き当たりばったりのドリームでしたが、好評のうちに終わることが出来ました。ありがとうございました。
　何故お父さんが山崎さんだったのか、今もって自分の中では謎です。おじさん隊士だったら誰でも良かったのでしょうが、それなら近藤局長の養女設定でもよかったような………。でも、恋人が上司の娘なんて、話が余計ややこしくなりそうだ。うっかりしたら切腹言い渡されそうだし（笑）。
　子母澤寛の“新選組三部作”のどれかで、「山崎は長刀が得意で、よく近藤お気に入りの斎藤を相手に道場で暴れていた」という記述があったので、まあ実際のところはこの二人は仲が良かったのではないかと勝手に推測しています。………仲、良かったんだよなあ………？
　書いている時はいつも、こんなヘタレ斎藤で良いのだろうかと思っていたのですが、そのヘタレ振りと山崎父さんが意外と好評で、「ああ、うちの斎藤はこの方向性でもＯＫなのだな」と自分の中での縛りが一つ消えたシリーズでもありました。当初は、斎藤はシブく格好良くなければならぬという強迫観念のようなものありましたので。で、ヘタレＯＫということが分かって、他のドリームの斎藤もヘタレ気味で今に至る、と（笑）。