最初から今まで

 畳に腹這いになって、は最近流行りの錦絵の本を見ている。役者絵だの美人画だのが色鮮やかに描かれている、今一番のお気に入りの本だ。
 その横では、蒼紫が文机の前に姿勢正しく座って、何やら文字しか書いていない本を読んでいる。 も一度見せてもらったけれど、漢字ばかり書いてあって何が何だかさっぱり解らなかった。蒼紫はこっちの方が面白いと言うけれど、色鮮やかな錦絵の方が見ていて楽しいとは思う。
 蒼紫が『葵屋』に帰ってきてからというもの、は空いた時間があるといつも彼と一緒にいる。最初の頃は、空白の時間を埋めるようにお喋りをしたり、双六や碁を打って遊んでいたのだが、最近はこうやってそれぞれに別の本を読みながら一緒にいるということが多い。お喋りや遊びに飽きたというわけではなく、何もしなくても傍に相手の気配があるだけでほっとするのだ。もう蒼紫は何処にも行かないのだと、もやっと安心することが出来たのだろう。
 帰ってきたばかりの頃は、また蒼紫が何処かに行ってしまうのではないかといつも不安だった。だから蒼紫が出て行かないように、余計なことを考える時間を奪うかのようにはいつも色々な玩具を持って蒼紫の部屋に押しかけていたのだ。今思えば、蒼紫には迷惑なことだっただろうと思う。あんなに四六時中付きまとわれたら、出て行く気は無くても、逃げ出したくなったかもしれない。
 それでも蒼紫が逃げ出さなかったのは、に好意を持っていたからだろう。これはの自惚れではなく、本当のことだ。まだ男女の関係にはなっていないけれど、二人は一応相思相愛なのである。以前、雨宿りを口実に連れ込み宿に入った時にお互いの気持ちを確認したのだから、間違いない。
 連れ込み宿に入っておきながら“男女の関係ではない”というのはおかしな話であるが、まあそれは蒼紫がヘタレだったというか、コトを始めるまでにぐずぐずしすぎて時間切れで部屋を追い出されてしまったせいだ。それ以来、時々触れるような軽い接吻はするようになったけれど、でもやっぱり最後まではいけていない。あと少しというところで、どうもお互い詰めが甘いようなのだ。
 でもまあ触れるような接吻でも、連れ込み宿に入る前のことを思い返せば、それでも格段に進歩したものだとは思っている。あの雨の日がなかったら、きっと今でも相手の気持ちを探り合っている状態だったと思う。蒼紫は歳の割にはもの凄い晩熟おくてな上に、こういうことにはどことなく逃げ腰のヘタレ君なのだから。
 あの日のことを思い出してニヤニヤしているの横で、蒼紫が本を閉じる音がした。区切りの良いところまで読み終わったのだろう。

 蒼紫に呼ばれて、も本を閉じて起き上がると彼の前にぺたんと座った。
 やっと呼ばれて嬉しそうに見上げるの髪に指を差し入れ、蒼紫はその感触を楽しむように何度もするすると撫でる。そうされると気持ち良いようなくすぐったいような気分になって、は小さくくすくすと笑った。まるで高価な人形を扱うように髪を撫でられるのが、は大好きだ。
 本を読むのに疲れたらこうやっての髪を撫でるのが、蒼紫の中で習慣になっていた。こうやっての髪の中に指を入れると、それまで集中していた神経が解きほぐされていくような気がする。犬や猫を撫でると心が落ち着くというが、の髪を撫でて心が落ち着くのも同じことなのだろうか。確かには一寸愛玩動物っぽいところがある。
 猫のように気持ち良さそうに目を細めているに顔を近付けて、蒼紫はその唇に軽く接吻をした。そうすると、は嬉しそうに小さく笑って、お返しのようにちゅっと音を立てて小鳥が啄ばむような接吻をする。最初の頃はいちいち「しても良いか?」と承諾を取っていたけれど、これもいつの間にやら自然にできるようになった。今ではもう挨拶みたいなものだ。
 そうやって何度か接吻を繰り返していたが、不意に蒼紫が真剣な顔での瞳を覗き込む。
「今日は、一寸違う風にやってみようか」
「違う風?」
 不思議そうに小首を傾げるに、蒼紫は小さく口許を綻ばせてもう一度唇を重ねた。柔らかな唇を吸ったり解すように甘噛みしたり、そうされるとの中に甘い痺れにも似た感覚が生まれて、頭の中がぼうっとしてくる。唇から力が抜けて薄く開かれたところに、蒼紫の舌が侵入してきた。
 熱くて柔らかな感触に、は驚いたように一瞬身体を硬くしたが、それでも逃げるような素振りは見せない。それに安心したように蒼紫は髪に触れていた手を背中に移動させて、の身体をぐっと引き寄せる。
「………んっ……」
 驚いたように小さく声を漏らしたが、はそれでも蒼紫にされるがままになっている。口の中を舌で刺激されると小さく身体を震わせて、溜息を漏らした。
 舌が絡まり合う湿った音が静かな部屋の中で響いて、その音にもは頭の中が痺れたようになって何も考えられなくなる。身体の中が甘く痺れて、その初めての感覚が急に怖くなって、は蒼紫の身体にしがみついた。
 ちゅっと音を立てて、漸く蒼紫が唇を離した。突然の喪失感に、は何が何だか解らないようなぼんやりとした目で蒼紫を見上げる。目を潤ませて頬を紅潮させたその顔は、まだ口付けしかしていないのに情事の後を思わせて、蒼紫は思わずどきりとしてしまった。
「………このまま、しようか?」
「………え?」
 熱っぽい蒼紫の囁きに、はまだぼんやりした顔のまま聞き返す。
「明日、休みだろ? 今夜は此処に泊まれば良い」
「あ………」
 漸く蒼紫が言った意味を理解して、は全身を桜色に染めた。心臓が、破裂しそうなほどドキドキしている。もしかしたらこのドキドキも蒼紫に伝わっているかもしれない。
 が蒼紫の部屋にいる時は、みんな気を遣って此処には近付かないから、誰かにこれからすることを気取られることはないと思う。否、気を遣われている時点で、もうしていると思われているのだから、今更そんな気を使うのもおかしいのだが。でもやっぱり、そういう気配を感じられるのは、かなり恥ずかしい。
 蒼紫の部屋はみんなの部屋から離れているし、誰も近付かないのなら安心だ。連れ込み宿の時のように“時間切れ”で未遂のまま終了ということにはならないだろうし。それに蒼紫も既にその気になっているのだから、あの時のようにコトを始めるまでにもたもたしないだろう。
 正直言ってそれをするのは怖いけれど、でも恐怖よりも蒼紫とそうなりたいという気持ちの方が勝っている。口付けだけではなくて、蒼紫にもっと触れたい。もっと触れてほしい。
 蒼紫にしがみついていた指先に力を入れて、は小さく頷いた。
「怖がらなくて良いから。身体の力を抜いて」
 俯いたままふるふると小さく震えるを抱き寄せながら、蒼紫は耳元で優しく囁く。その声にも耳にかかる吐息にも、はびくっと身体を震わせた。
 身体の力を抜けと言うのに、更に身を硬くしてぎゅっと目をつぶっているを見て、蒼紫は困ったように苦笑する。まあ緊張するなと言って緊張しないで済むなら誰も苦労しないし、初めてなのだから仕方がない。今回は時間を気にしなくても良いのだし、ゆっくりと時間をかけて緊張を解していけば良いだろう。
 淡く朱に染まっている耳朶に、軽く唇を触れさせる。上等な菓子のような柔らかな感触を楽しむように唇で軽く挟むと、はくすぐったそうに首をすくめた。腕の中にあるの身体が急激に熱くなるのが判る。
 柔らかな耳朶の感触を堪能して、次は耳の後ろや髪の生え際、首筋をくすぐってやる。小さく身体を震わせているの唇から浅い呼吸と小さな声が漏れて、初めてのくせに敏感な性質のようだ。
 小さく上下する胸に、そっと手を当ててみる。
「あっ………」
 それまでぎゅっと目をつぶっていたが、はっとしたように目を開けた。その目は早くも潤んでいて、それがなんとも扇情的だ。
 驚いた様子を見せたが、胸を撫で回されてもは抵抗する様子は無い。くったりと蒼紫に身体を預けたまま、されるがままになっている。着物の合わせ目に手を差し入れて直接掌で撫で回してやると、の身体が大きく跳ねた。
「……やっ……んっ……」
 先端の突起を転がすようにされると、背中を甘い痺れが突き抜けるようで、声を殺すので精一杯だ。身体がふわふわと浮くような感覚に襲われて、このまま心と身体が離れてしまうのではないかと、は急に不安になる。
 焦点の合わない潤んだ目で見上げるの顔に、蒼紫は安心させるように何度も口付けをする。そうしながらも身体を支えている手はもどかしげに帯を解いていて、少し緩んだところで一気に浴衣をずり下げてしまった。先端を薄紅色に彩った白い胸が露になる。
 胸が外気に晒されては慌てて両手で隠そうとするが、その前に蒼紫はその手を払って自分の大きな手で優しく包み込む。
「顔は昔と変わらないが、ここはちゃんと大人になってるんだな」
 柔らかく揉みながら耳元でからかうように囁く蒼紫の言葉に、は一瞬で顔を真っ赤にした。その反応も可愛らしくて、蒼紫は喉の奥で小さく笑う。
 今日まで触れるような接吻しか出来なかったヘタレ君のくせに、こんなもの慣れたことを言うなんて。蒼紫のくせに、なんては理不尽なことを思うけれど、こうやって身体を撫でられていると頭がぼんやりしてそれ以上考えられなくなる。
 頬を紅潮させてくったりとしているを、壊れ物を扱うようにそっと畳に寝かせる。
「あおし………」
 涙が零れそうなほど潤んだ目で見上げて、は子供のような舌足らずな声を上げた。自分の身体なのに自分のものではないようなふわふわした感覚が頼りなくて、何かを確かめるように蒼紫の腕に触れる。
 焦点の合わないとろんとした表情で小さく呼吸をしているは、さっきまで横で寝転がって錦絵を見ていた娘とは別人のようだ。はだけた胸もそのままに蒼紫に組み敷かれているその姿は生々しい“女”そのもので、艶めいた妖気すら放っているように見える。いつまでも子供の頃と変わらないと思っていたが、どうやらそれは蒼紫の見込み違いだったらしい。
 子供の頃はいつも家鴨あひるの雛のように自分の後を付いて行って、「大きくなったら蒼紫のお嫁さんになってあげるよ」などと偉そうに宣言していたチビが、こんな大人の女になったのだと思うと、蒼紫は妙に感慨深くなってしまう。しかもこうやって今まさに約束が果たされようとしているのだから、感慨もひとしおだ。はあの約束を憶えているだろうか。
「どうしたの?」
 じっと見下ろしたまま動かない蒼紫に、が不安そうに尋ねる。自分の反応や身体に何か気に入らないことでもあったのだろうかと、涙ぐんでしまう。
「いや………」
 零れ落ちそうな涙を優しく吸い取って、蒼紫は不安を取り除くようにの頬を撫でた。
「俺の後ばっかり追いかけていたチビ助だったのになあ、って。あの頃は、こんな風になるとは思ってなかったが………」
「私は、ずっとこうなるって思ってたよ」
 頬を撫でる蒼紫の手に自分の手を重ねて、はふわりと微笑む。
「だって、蒼紫のお嫁さんになってあげるって約束したじゃない」
「ああ………」
 やっぱりもあの約束を憶えていたのか。子供の頃の戯言のような約束を後生大事に憶えていてくれたことが愛しくて、蒼紫はもう一度接吻をした。
 あの頃から今日まで、は蒼紫のことだけを想っていてくれていたのだろうか。年頃の娘なのだから、蒼紫がいなかった間にも色々な男たちがを誘ったに違いないけれど、それでも蒼紫が戻ってくることを信じて待っていてくれていたのだろう。10年近くの空白の時間を、は何を思って過ごしていたのだろう。
「俺が此処を出て行って、もう忘れているかと思ってた。俺は、お前に愛想を尽かされても仕方がないことばかりしてきたから………」
 別れも告げずに『葵屋』を出て行って、戻ってきたと思ったら翁に刀を向けて御庭番衆を裏切った。そんな自分をが昔と変わらぬ想いで待っていてくれるなんて調子の良いことは無いと思っていた。けれどは、“蒼紫のお嫁さん”になる約束が果たされる日を、ずっと待っていてくれたのだ。
 この気持ちを裏切ることは、もう許されない。失われた時間を取り戻すことは出来ないけれど、これからの蒼紫の時間は全て、にあげよう。それが今日まで待ち続けてくれたへの、蒼紫が出来る償いであり、精一杯の礼だ。
「でも戻ってきてくれたじゃない。それにいつも一緒にいてくれるから、もういいよ」
 の腕が、ゆっくりと蒼紫の首に巻きつけられる。
「だから、蒼紫のお嫁さんになってあげる」
 大人の表情だけど、でもあの頃と同じ澄んだ瞳で、は蒼紫を見上げた。身体は大人になってしまっても、蒼紫の後ろを追っていたあの頃と変わらないの様子に、蒼紫は嬉しいような切ないような不思議な気分になる。
 自分はあの頃と何もかもが変わってしまったけれど、何も変わらないと一緒にいれば、いつかまたあの頃のような穏やかな気持ちになれるかもしれない。こうやってに触れている今だって、心が解きほぐされるような気持ちになるのだから、きっとあの頃に戻れる。
「ああ。ずっと一緒にいような。もうどこにも行かないから、ずっと傍にいてくれ」
 あの頃と同じように楽しそうに微笑んでいるに、蒼紫は今度は深い口付けを施した。





 障子越しに差し込む朝日が眩しくて、は目を醒ました。
「………朝だ」
 暗いうちに自分の部屋に戻るつもりだったのに、寝過ごしてしまったらしい。外がこんなに明るいということは、もう起きている者もいるはずだ。誰にも会わないようにこっそり戻らなくては。
 いつの間にやら掛けられていた布団を持ち上げて身体を起こすと、下半身に鈍い痛みが走った。
「いたっ………」
 その痛みで、は改めて昨日の夜のことを思い出す。昨日の夜、やっと子供の頃から夢見ていた“蒼紫のお嫁さん”になれたのだ。今まで生きてきた中で一番痛くて、びっくりするくらい血が出たけれど、でも今まで生きてきた中で一番嬉しかった。
 終わった後、蒼紫が何度も「大丈夫か?」とか「まだ痛いか?」とか心配そうに訊いてくれて、それも嬉しかった。終わった後は急に冷たくなる男もいると友達から聞いていたから、蒼紫はどうだろうと心配だったけれど、終わった後もぎゅっと抱き締めてくれて人形みたいに髪を撫でてくれたりして、行為自体よりもそっちの方が幸せな気持ちになった。やっぱり蒼紫は他の男とは違うのだと、改めて思えた。
 まだ余韻に浸っていたいけれど、でも早く戻らないと誰かが起こしに来るかもしれない。隣の蒼紫を起こさないように、はそっと布団から抜け出した。
 が、立ち上がろうとした瞬間、何かがするりと腰に巻き付く。
「ひぅっ………?!」
 思わず身を竦めて腰を見ると、巻き付いていたのは蒼紫の腕で―――――
「びっくりするじゃないの」
 いつの間に目を醒ましていたのか悪戯っぽい目で見上げている蒼紫に、は腕を軽く叩きながら笑って言った。
「今日は休みだろ? もう一眠りしたらどうだ?」
「駄目だよ。誰か来たら………」
「お前が部屋にいなかったら、察して此処には来ないさ」
 それが困るのに、と言おうとしたが、はその言葉を飲み込んでしまった。自分とのことを隠すつもりのない蒼紫の態度が嬉しくて、は頬を染めて俯いてしまう。
 昨日までヘタレだヘタレだと思っていたけれど、それはの思い違いだったようだ。きっと今までは、を尊重しすぎて何も出来なかったのだろう。こういうことをしてしまったら、後々になって疵になるのは女の方だから。
 はもう一度布団の中にもぐりこむと、くすくすと笑いながら蒼紫に身体を寄せる。そして、わざとらしく困った声を出して、
「もしみんなに、どうして蒼紫の部屋にいたの、って訊かれたらどうしよう?」
「俺の部屋に泊まっていたと言ったら良いだろう?」
 反応を確かめたいのが見え見えのの様子に、蒼紫は可笑しくて口許を綻ばせる。彼の心を疑っているわけではないのだろうが、それでも確かめたい女心なのだろう。
「でも、そんなこと言ったら、翁から怒られちゃうかも。嫁入り前の娘がはしたない、って」
「そんなこと―――――」
 そんなこと、今更翁が言うはずがない。が夜遅くまで蒼紫の部屋に入り浸っていることは周知の事実なのだし、翁だって今まで黙認してきたのだから。
 そんなありもしないことを言うのは、蒼紫の口から“その言葉”を聞きたいからだ。蒼紫の口から言って欲しい言葉を引き出したくて、ありもしないことを甘えた声で言うのは、の昔からの手だ。そういうところは、子供の頃から全然変わっていない。
 見た目は大人になっても、そんな変わらないところが愛しくて、蒼紫はの額に優しく口付けて答える。
「そんなこと言われたら、蒼紫のお嫁さんになるからいい、って言ってやれ」
 望み通りの言葉に、はぱっと顔を朱に染める。全身から嬉しい気持ちが溢れ出しているようで、の身体を抱いている蒼紫にまでそれが伝染したのか、苦しいくらいに胸がドキドキする。
 こうなることは、きっと子供の頃から決まっていたのだと、二人は思う。が蒼紫の後を追いかけていたのも、鬱陶しいと思いながらも蒼紫がを追い払おうとしなかったのも、いつかこうなる日が来るのだと心のどこかで予感していたからだと思う。そうでなければきっと、蒼紫が『葵屋』を出ていった時に、二人の縁は切れていた。
 これからはずっと、今まで以上に蒼紫の傍にいられるのだと思うと、嬉しくて嬉しくて、は自分でもどうして良いのか解らなくなってしまう。どうして良いか解らなくて、とりあえず蒼紫にぎゅっと抱きついてみた。
「そんなに強く抱きついたら、息が出来ない」
 可笑しそうに笑いながら、蒼紫はの髪を撫でる。
「うん」
 そう言いながらもは腕から力を抜くことはなくて、それどころかもっと密着するように強く抱きついてしまうのだった。
<あとがき>
 タイトルは『冬のソナタ』の主題歌より。一応、幼馴染の純愛というか何というか………。『お題小説』の“勝負!”の続編のつもりだったのですが、続いているのやらいないのやら微妙です。
 読んでいてお気付きかとは思いますが、途中までは裏ドリームでいこうと思っていたのです。が、もしWeb拍手で“『“勝負!”の続きが気になります』と書いてくださった方が裏への入り方を知らない方(もしくはエロが苦手)だったら意味が無いので、途中から純愛路線に変更しました。
 しかし、幼馴染の二人が他の誰にも目もくれずに結ばれるということって、現実にはあるんでしょうかねぇ。いえ、氷高的には萌えな設定ですけどね。比べる対象が無いまま一生添い遂げるというのは幸せだと仰ったのは、ドラマ『13ヶ月 妻が子供に還っていく』の作者の方でしたかね。
 それにしても読み返すと、凄ぇゲロ甘………。誰だ、お前?(笑)
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