甘いものは別腹

「斎藤さん、いる?」
 斎藤の部屋の襖の前に立って、が声をかける。
「ああ」
 中から短く返事があって、は襖を開けた。
「あ、祇王とくろちゃんも此処にいたんだ」
 部屋の隅で重なり合うように寝そべっている白猫と黒猫を見て、が少し怒ったように言った。
 白猫の祇王はの猫だ。“くろちゃん”と呼んでいる黒猫は野良猫で、祇王の恋人(恋猫?)である。が祇王を拾ってから、毎日のように此処に来るのだ。
「此処は陽が当たって、お前の部屋より温かいからな」
 読んでいた本を置いて、斎藤はを振り返った。
 の部屋は風通しが良いから夏は良いのだが、冬は一日中火鉢に火を入れておかないと寒くてたまらないのだ。逆に斎藤の部屋は、夏は陽射しがきつくてとても居られないが、冬は火鉢が無くてもそれなりに温かい。最近冷える日が続くので、祇王が此処に来る日が増えているのだ。
 斎藤は意外と動物好きな方なので、祇王が来ても追い払ったりしない。それを良いことに祇王は毎日のように斎藤の部屋に日向ぼっこに来て、その祇王を目当てに黒猫もやってくる。ここ最近では、祇王も黒猫も、斎藤の猫みたいになってしまっていた。
「ごめんなさい、毎日毎日。迷惑だったら追い払っても良いから」
 斎藤の横に座って、が軽く頭を下げた。
 の親代わりである監察方の山崎は猫が大嫌いで、祇王が自分の部屋に入るとすぐに追い出そうとするし、黒猫にいたっては長刀なぎなたまで持ち出そうとするのだ。それを見ているから、は祇王たちが他の部屋に入るのには少し神経質になっている。
 が、斎藤は目だけで小さく微笑んで、
「いや。別に悪さもしないし、此処に来ても寝てるだけだからな」
 斎藤が祇王たちを部屋に置いているのには、には言えない訳が二つある。一つは、あの二匹がいれば、が必ずこの部屋に来るから。祇王を引き取りに、最低でも一日一回は此処に来て、ついでに斎藤とこうやって話していくのだ。そしてもう一つの理由は、これは本当に誰にも言えないのだが、猫がいれば山崎が絶対にこの部屋に来ないから。山崎に邪魔されること無くと二人きりになれるのは、猫たちのお陰なのである。
 しかし、こんな真昼間から此処に来るなんて、珍しい。いつもだったら、山崎の監視の目もあるし、祇王を引き取りに来る夕方にしか姿を見せないのに。
 訝るような顔をしていたのか、は斎藤の顔を見てくすくす笑う。
「今、山崎さん出かけたから。それにね、総菜屋のおばさんからナツメを甘く煮たのを貰ったの。一緒に食べようと思って」
 そう言いながら、は斎藤に皿に盛ったナツメを見せる。
「いや、俺は甘いのは一寸………」
 酒飲みの斎藤は、甘いものが大の苦手なのだ。そりゃあ、たまには和菓子の一つも食べることはあるが、ナツメの甘露煮なんて甘ったるいものを食べたら、気持ちが悪くなる。
「ふーん………」
 つまらなそうに鼻を鳴らすと、は皿を畳に置いて、早速一つ摘んだ。
 いくつか摘んでいるうちに匂いに誘われたのか、祇王が鼻をひくひくさせて目を醒ました。見たこともない甘い香りの食べ物に興味を持ったのか、祇王は目を輝かせての方に近付く。
「ほら、お食べ」
 ナツメを一つ取って、祇王の口許に差し出す。初めての食べ物に、不思議そうにふんふんと匂いを嗅ぎまわっていた祇王だったが、気に入ったのか一口でぱくりと口の中に入れた。もともと菓子が好きな猫だから、こういう甘ったるいものも気に入ったのだろう。飲み込むと、もう一つねだるように鳴いた。
 面白がってもう一つやってみると、喜んで口に入れる。自分でも食べながら祇王にやっていると、いつの間にやら目を醒ました黒猫も、興味津々と行った感じで祇王の横にやって来た。
「くろちゃんも食べるかなあ?」
 笑いながら黒猫の鼻先にもナツメを出すと、彼も暫く匂いを嗅いでいたが、思い切ったように口に入れた。が、一噛みした後、不快そうに眉間に皺を寄せて、ぺっと畳に吐き出す。
「あ……?! ごめんなさい、斎藤さん」
 慌てて懐紙を取って、黒猫が吐き出したナツメを取ろうとしたの手を掠めて、祇王がそれを食べた。いくらナツメが気に入ったとはいえ、一旦口に入れたものを食べるなんて………。相手が黒猫だからできるのだろうか。
 斎藤が一旦口に入れたものを食べられるかなあ、とはふと考えた。例えば、祇王にとってのナツメのように初めて食べるとても美味しいものがあって、それを斎藤が一旦口に入れて気に入らずに吐き出したものを、祇王のように口に入れられるだろうか。
 ナツメを一つ口に入れながら、は微笑ましげに二匹を見ている斎藤の口許を、そっと盗み見た。あの薄い唇に、は幾度か自分の唇を重ねたことがある。自分のものとは違う、一寸硬い唇だった。もっと仲良くなったら、唇を触れ合わせるだけではなく、舌を入れたりもすると聞いたけど、そんなことできるかなあと思う。
 自分と斎藤がそうしているところを想像したら、の顔は熱くなった。そういうことは、まだ早いような気がする。
「どうした?」
 一人で頬を赤くしているを見て、斎藤が怪訝そうに尋ねる。
「何でもないっ」
 そんなことを考えていると気付かれるのではないかと思って、の声は語気が強くなる。そんなの反応を見て、斎藤は一瞬きょとんとした顔を見せたが、可笑しそうに身体を折り曲げて笑い出した。
 そうやって笑われると、やっぱり自分が考えていたことを読まれたのではないかと思って、はますます恥ずかしくなる。
「本当に何でもないんだからねっ」
「はいはい」
 そう言いながらも、斎藤はまだ笑っている。
 何だか腹立たしくなって、はぷいっとそっぽを向いた。と、ナツメの汁でベタベタになってしまった祇王の口許を、黒猫が舐めているのが目に入った。祇王も気持ち良さそうに目を細めていて、見ているが恥ずかしくなってくる。黒猫の雰囲気が、一寸斎藤に似ているからだろうか。
 口を舐められるの、嫌じゃないのかなあ、と二匹の様子を見ながらは不思議に思う。祇王と黒猫はよくお互い身体を舐め合って毛繕いしているから、それと同じ感覚なのだろうか。が考えるような深い意味なんか無くて、綺麗にしてもらっているだけなのだろうか。
「綺麗にしてもらって良かったねぇ」
 摘んでいたナツメを口に放り込み、は祇王を撫でてやろうと手を伸ばす。
 が、祇王に触れる直前に、後ろからその手首を斎藤に掴まれる。
「そんな手で触ったら、またベタベタになるだろうが」
 その言葉が終わるか終わらないかのうちに、強い力で引っ張られ、の身体は斎藤の胸にすっぽりと収まる。そのまま腰に手を回されて、斎藤の膝に座るような形になってしまい、は恥ずかしくて声も出ない。
 耳まで真っ赤にするの横顔を見て喉の奥で低く笑うと、斎藤は汁でベタベタになったの人差し指をペロリと舐めた。
「………あっ……」
 恥ずかしいのとくすぐったいのとで、の唇から声が漏れる。
「やだ……いいよ、斎藤さん。懐紙で拭くから………」
 恥ずかしくて、斎藤の顔を見ることができない。俯いて蚊の鳴くような声で抵抗するするが、斎藤はそれを無視して、今度は指を口に含む。指を舌で柔らかく包み込まれ、は思わず肩を震わせた。
 口の中で優しく舐められ、軽く吸われると、それだけで腕が小さく震える。身体の奥が熱くなっていくようで、皮膚の下がぞわぞわとする。こんな感覚は初めてで、自分の身体ではないみたいだ。
 そんなの反応を知ってか知らずか、斎藤は人差し指を一度強く吸うと、次は親指を口に含む。そしてさっきと同じようにすると、やっと懐紙で手を拭って、の手首を解放した。
「ほら、綺麗になった」
 顔を真っ赤にして俯くとは反対に、斎藤は何でもない口調で言う。恥ずかしいのはだけで、斎藤にとっては黒猫が祇王の身体を毛繕いするのと同じ感覚だったのかと思うと、は何だか損をしたような気分になる。
 でもやっぱり、指を舐められるのは恥ずかしい。斎藤には深い意味は無くても、身体がぞわぞわするようなあの感覚は、恥ずかしい。
「汁だけでも、やっぱり甘いな」
 をしっかり膝に抱いたまま、斎藤は耳元で呟く。
「砂糖で煮てるんだもん。当たり前だよ。だから懐紙で拭くって………」
 まだ斎藤の顔をまともに見ることができなくて、は口を尖らせて拗ねたように言う。その姿がひどく子供っぽくて、斎藤は喉の奥で小さく笑ってしまった。そして、
「でも、この甘いのは、別さ」
と、の手を取って、指に口付ける。それにもは手を強張らせ、更に顔を赤くした。
 過剰に反応してしまうに漸く気付いて、斎藤は楽しそうにニヤニヤしながら、の顔を覗き込む。そうするとの背中に斎藤の胸が密着して、は更に顔を赤くした。
 今まで、互いの体温を感じるほどに身体を密着させたことは無かった。そんなことをしようものなら、山崎の苦無が飛んでくるのだ。どこからどうやって見ているのか判らないが、といると常に山崎の目が光っている。今日みたいに外出をしている時も油断ならないのだが、何も変化がないところを見ると、今回は本当に大丈夫らしい。
 念のために、天井と押入れに目をやる。今のところ、何かが潜んでいるような様子は無く、斎藤はとりあえず胸を撫で下ろした。
 山崎の目が無いのを良いことに、斎藤はを抱いている腕に力を入れる。二人の身体が更に密着して、はきゅっと全身を強張らせた。斎藤はそうでもないが、にとっては初めての経験で、どうしていいのか分からないのだろう。小動物のように、小刻みに震えている。
「怖がらなくても良いから。何もしないから」
 耳元で優しく囁いてやるが、はそれにも身体をびくりと震わせる。緊張のせいか、表情を強張らせているその横顔は、まるで狼に食われる寸前の子兎のようで、斎藤はとんでもなく悪いことをしているような気分になってくる。
 が、だからといってを解放するわけではなく、斎藤はの頭を撫でながら言う。
「昔は、山崎さんにもこうしてもらったことあるだろ? それと同じじゃないか」
「山崎さんとは違うよぅ………」
 泣きそうな声で、が小さく呟く。
 まだ子供だった頃、はよく山崎の膝に座って髪を梳いてもらったりしていたものだ。だけどそれは子供の頃の話だし、父親同然の山崎と、接吻をする仲の斎藤では、同じことをされてもの中では違うのだ。今、山崎にこういうふうにされても、多分はこんなふうに胸がドキドキしたり、身体の中がぞわぞわするような変な感じにはならないと思う。
 子供のようなの反応が可愛くて、斎藤は思わず、身体が密着するようにきゅっと抱き締めた。可愛くて可愛くて、このまま押し倒してしまいたい衝動に駆られたが、さすがにそれは堪える。それをやってしまったら、は斎藤を怖がって、二度と傍に来なくなるだろう。この様子では、“その時”はまだまだ先のようだ。
 代わりに、の肩を顎で挟むようにして、からかうように尋ねる。
「ふーん、山崎さんとは違うのか………。どう違うんだ?」
 その質問に、は無言でふるふると小さく首を振る。斎藤にそうされると胸がドキドキして、身体の中がぞわぞわするなんて、恥ずかしくて言えない。それ以上のことをしてもらうことを期待しているように思われたら、恥ずかしい。
「じゃあ、こうされるのは、嫌か?」
 一瞬、どう答えようかと迷ったが、“嫌”と答えたら斎藤が二度と自分に触れてくれなくなりそうで、は慌てて大きく首を振った。こういう風にされるのは、凄く恥ずかしいけど、でも嫌じゃない。
 息を漏らすように小さく笑うと、斎藤は優しく囁く。
「じゃあ、こっちを向いて」
 その声に、はまた肩を震わせた。が、意を決したように、ゆっくりと斎藤に顔を向ける。
 その目は緊張のせいか羞恥のせいか、今にも涙が零れそうなほどに潤んでいて、斎藤は思わずドキッとした。庇護欲をそそりながら、それでいて一寸苛めてやりたくもなるの顔に、斎藤はもうどうしてくれようかと思う。こういう娘だから、山崎もを囲い込むように守ろうとするのだろう。
 斎藤はの顔を軽く持ち上げると、甘い汁で光っている彼女の口の端を軽く舐めた。
「………っや……」
 突然の斎藤の行動に、はびっくりして思わず身を引いた。
「嫌か?」
 から少し顔を離し、斎藤は瞳を覗き込むようにして訊く。
 びっくりしたけど、嫌ではないと思う。口を舐められるのは汚いと思っていたけど、斎藤にされるのは不思議と汚いとは思わなかった。
「……や……じゃない………けど………」
 俯いて耳まで真っ赤にしながら、は口の中でもごもごと呟く。
「じゃあ、こうされるのは?」
 の顎を軽く持ち上げ、斎藤は唇を重ねる。
 いつもと同じ口付けなのに、わざわざそんなことを訊くなんて変だなあ、などと思いながら斎藤を受け入れていただったが、すぐにいつもと違うことに気付いて、びっくりして目を開いた。
 いつもはただ触れ合うだけなのに、今日は軽く唇を吸ったり、甘噛みしたりして、斎藤の舌がの唇に触れる。触れるだけではなくて、唇に割って入ろうとしていて、は何が何だか分からなくなってくる。舌を入れる口付けもあるということは知識として知ってはいるが、いざ自分がされるとなると、どうしていいのか分からない。
「…………ふぅ……っん、さい…と………」
 斎藤の唇から逃れて彼の名を呼ぼうとするが、再び口を塞がれる。口の中に舌を差し入れられて、歯列をなぞられたり、中の粘膜をなぞられると、くすぐったいような変な気分になってくる。自分の口の中に他人の舌が入ってくるなんて、汚くて凄く嫌なことのはずなのに、汚いとも嫌とも思わない。それどころか、頭の芯が蕩けそうで、身体の力が抜けそうになる。うっとりとするような奇妙な感覚に襲われ、はくったりと目を閉じた。
 器用に舌を絡め取られて、突かれたり擦れ合うようにされたりすると、口の中でくちゅう、と音がして、その音がひどくいやらしく感じられる。いやらしいと思うと、それでますます頭がぼぅっとするほど身体の力が抜けてきて、はとうとう縋り付くように斎藤の肩を掴んだ。
「……ふぁ……ぁ…ん……」
 よく分からないけれど、今まで感じたことが無い種類の気持ち良さで、は思わず声を漏らした。その声も湿り気を帯びていて、何だか自分の声ではないみたいだ。
 それでも斎藤の口付けは執拗で、はくったりとしながらも、身体が崩れないように必死に斎藤の身体にしがみつく。もう何も考えられなくて、息が出来ないほどに苦しくても、もう抵抗できない。
 片手での身体を支えてやりながら、斎藤は満足そうに喉の奥を鳴らす。そうしてやっと、の唇から自分の唇を離した。
 ちゅっと小さな音がして、唇が離れる。細い唾液の糸がつうっと伸びて、切れた。
「口の中も、甘いな」
 当たり前のことを、斎藤は苦笑して言う。
「あんなに食べたんだもん。甘いの、嫌いなんでしょ?」
「この甘いのは、別だよ」
 上目遣いに恥ずかしそうに見るの額に、斎藤は軽く口付けた。
 の身体に付いている甘いものなら、気持ち悪くならない。の身体に付いているのなら、辛いものだって苦いものだって平気だ。こういうのも“別腹”というのだろうかと、斎藤は考える。
「じゃあ、ナツメ、食べる?」
「や、それはいらない」
「変なのぉ」
 即答する斎藤が可笑しかったのか、は彼に抱きついてくすくすと笑う。
 の指や口の中の甘いのは良くて、ナツメの甘いのは駄目というのは、変な話だ。指や口についている汁よりも、ナツメの方が絶対に美味しいのに。
 そういうのって、他の人の唇や舌が自分に触れると気持ち悪いとか汚いとか思うのに、斎藤のだったら嬉しかったり気持ち良かったりするのと同じなのかなあ、とは考える。それはとても不思議だけれど、それがきっと“好き”ということなのだろう。そう思うと、斎藤の可笑しな反応が、とても嬉しい。
 こつん、と斎藤の肩に頭を凭れさせて、は呟くように言った。
「斎藤さん、好き」
 の唐突な言葉に、今度は斎藤が赤くなる番だった。
「何を今更………」
「“今更”じゃないよ。一回も言ったことないじゃない」
「ああ………」
 言われてみれば、“好き”という言葉は、一度も言ったことがないような気がする。それに近い表現は何度もしたことがあるけれど、“好き”という単語は、お互い使ったことが無かった。お互いが好き合っているということは態度を見ていれば分かっていたし、態度で示してきた。それで伝わると思っていたし、実際伝わっていたから。
 そういえば、今までの女にも“好き”と言ったことも言われたことも無かったな、と斎藤はふと思った。彼女たちはよりも大人だったから、わざわざ分かりきっていることを言ったりはしなかったし、斎藤にもわざわざそんなことを言わせたりはしなかった。そんな言葉を交わすよりも、駆け引きをすることの方が面白かったから。それが恋というものだと思っていた。
 けれど、こういう風に分かり切ったことを直球で言われるのも、悪くはない。否、その言い方は素直ではないか。分かりきったことを改めて言われると、嬉しいと思う。駆け引きの無い素直な言葉は、とても嬉しい。駆け引きの無い恋というのがあって、それはまた違った楽しさがあるのだと、に教えられたような気がした。
 の身体をきゅっと抱き締めると、斎藤は口許を綻ばせて耳元で囁いた。
「俺も、のことが好きだよ」
<あとがき>
 何をとち狂ったのか、斎藤で甘々ラブストーリーに挑戦してみたけれど………誰じゃ、お前?! あまりにアレで、ワタクシ、どこから突っ込めばいいのやら。斎藤、ロリ入ってるし。
 んもう、甘々に耐えられず、何度エロに逃げようと思ったことか。エロに逃げなかったのは、良心の呵責っつーか、何と言うか……。もしかしたら、没ネタということで、裏にUPするかも。そろそろ裏も書きたいなあ、などと思ってますしね。
 そういや、『お父さんは心配性』シリーズなのに、お父さん出てきてないや。ま、たまには何事もなくいちゃいちゃというのも、悪くないかなあ、なんて(言い訳)。次回はお父さんも登場させるつもりなんで。って、まだ続くんですよ、このシリーズ。この際だから、主人公さんのお嫁入りまで書いちゃおうかなあ、なんて思ってます。つか、大体のあらすじはもう出来てるんですけどね。
 このシリーズ、マジいらねぇ、と仰る方もいらっしゃるでしょうが、すみませんがもう少々お付き合いください。
 なんだか、中途半端なオチになってしまいましたが、ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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