距離

……さん」
「はい?」
 縁側に座っている蒼紫に呼ばれて、は庭木に水を遣っていた手を止めて振り返った。
 が、自分で呼んでおきながら、蒼紫は困ったような顔をして、
「いや、何でもない」
「………? おかしな人」
 さっきから何度もそうやって呼ばれているにも拘らず、は怒った様子も見せずに小さく笑った。そして再び、何事も無かったように庭木に水を遣り始める。
 その後ろ姿を見遣りながら蒼紫はに聞こえないようにそっと溜息をついた。
 仕事が終わって此処に来てから、ずっとこの調子である。名前を呼んでが振り返ると、「何でもない」の繰り返し。これを10回くらいは繰り返しているのだが、なかなか本当の目的を果たせないのだ。いい加減にしないともそろそろ怒るだろうということは解っているのだが、どうも蒼紫には難しい“課題”なのだ。
「まったく、どうしようもない………」
 京都中の悩みを一人で抱え込んでいるかのように眉間に皺を寄せて、蒼紫は腕を組んで考え込んだ。





 事の始まりは、一時間ほど前に遡る。
 仕事が終わって、いつものようにの家に行こうと勝手口で草履を履いていると、通りがかりの黒尉が声を掛けてきた。
「お出かけですか?」
「ああ。ちょっとさんのところに行ってくる。夕飯はいらん」
 との事は既に周知のとこだし、月に何度も泊まりに行くほどの仲であることも知られていることなので、今更隠し立てすることではない。サラッと応えると、蒼紫は立ち上がった。
 と、此処まではいつもの風景だった。ところが今日はどういった風の吹き回しか、いつもならそのまま黙って見送る黒尉が更に言葉を続けた。
「蒼紫様は、二人きりの時も“さん”と呼んでいるのですか?」
「は? そうだが………それがどうかしたのか?」
 いきなり妙な事を訊くものだと、蒼紫は怪訝な顔をした。のことは“さん”と呼ぶに決まっている。まさか御庭番衆のように隠し名を付けて呼ぶわけがないではないか。それとも、世の恋人というのは二人にだけ通用する名前で呼び合うものなのだろうか。
 怪訝な顔をしている蒼紫に見下ろして、黒尉は意味ありげにニヤニヤと笑う。
「いえ、何と呼んでいるのかと気になっただけです。ふーん、“さん”ですか………」
「何だ? 何か不満でもあるのか?」
 馬鹿にしているような黒尉の言い方に、蒼紫はあからさまにムッとする。
 昔だったら蒼紫にそんな顔をされれば恐怖で顔を真っ青にさせるところであるが、今はもう違う。と出会ってからの蒼紫は明らかに変わって、こうやってかつての部下にからかわれても、それを許せる心の余裕を持てる人間になったのだ。だから黒尉もニヤニヤ笑ったまま蒼紫の傍に座る。
「いやあ、随分とこう………。ぶっちゃけたこと訊きますけど、お二人はもうやってるんですよねぇ?」
「なっ………?! そっ……なっ…何言ってっっ………!!」
 いきなり不躾なことを訊かれて、蒼紫は一瞬にして顔どころか全身を真っ赤にする。月に何度もの家に泊まるくらいだから、『葵屋』の仲間にはそう思われているだろうということは予想していた。けれどこういうことは、そう思っていても黙っていることが暗黙の了解というか大人の嗜みというもので、そんな直球で訊かれるとは思ってもいなかった。
 とそういう関係になっているのは事実だが、けれどそれをさらっと認めるのは流石に恥ずかしい。家に遊びに行ったり、二人で出かけることを報告するのとは訳が違うのだ。次の言葉が出なくてあわあわしている蒼紫に、黒尉は宥めるように言葉を続ける。
「そんなに恥ずかしがらなくても良いですよ。いい年した大人の男と女が一晩一緒にいて何も無い方が恥ずかしいんですから。まあ、それは良いんですけどね、そんな関係になっていながら未だに“さん”というのは、ちょっとよそよそしいんじゃないかと思うんですよ」
「それは………」
 もっと込み入ったことを訊かれるかと焦ってしまったが、そのことについてはさらっと流されて、蒼紫はほっとした。が、の呼び方を突っ込まれて、今度は別の意味で動揺してしまう。
 のことを“さん”と呼ぶのは、蒼紫自身も少しよそよそしいかなとは薄々思っていた。周囲にも公認の仲であるし、通い婚に近い関係にもなっていることだし、そろそろ呼び方も言葉遣いも変えたいと思ってはいたのだ。やはり、このような関係になっているにも拘らず、いつまでも丁寧語だったり“さん”付けで呼んだりするのは不自然だろう。
 とはいえ、今更言葉遣いや呼び方を変えるというのも、これまた不自然だ。最初の夜を過ごした後に変えるのが流れとしても自然だったのかもしれないが、そうなるといかにも“やったんだからもう自分のもの”みたいな、を自分の所有物として扱うようで、失礼な気がする。それに呼び捨てにすると、それまで対等だった関係に上下関係が出来るようで、それも蒼紫には嫌だった。
さんが此処にいた時から思っていたんですけど、仲が良さそうに見えてどことなく距離があるようなんですよね。やっぱり言葉遣いとか呼び方に問題があるんじゃないですか?」
「うーん………」
 言われてみればそうかもしれない。自分たちの関係にかなり深入りしたことを言われているにも拘らず、蒼紫は恥ずかしいと思うことも忘れて、考え込んでしまった。
 これから先、とのことがどうなるか蒼紫には分からないが、これからもずっとこの調子でいくというのも、それはそれで問題があると思う。いつまでも“四乃森さん”と呼ばれるのも何だか一定の距離感があるようだし、の口から“蒼紫さん”と呼ばれたら“四乃森さん”と呼ばれるよりはきっと嬉しい。
「しかし、仮にさんを呼び捨てで呼んだとして、不快に思われないだろうか。それに、今更どうやって言葉遣いを変えればいいのやら、皆目見当も付かん」
 まさかかつての部下にこんなことを相談する日が来るとは思わなかったが、この際仕方が無い。しかし、この歳になってこんな十代の少年のようなことを相談するとは思わなかった。世間の26歳はこんなことで悩んだりしないだろうと思うと情けないことこの上ないが、でも仕方が無い。
 いつになく素直な蒼紫に、黒尉の方が面食らってしまった。むっつりとして「うるさい」という捨て台詞を残して出て行くとばかり思っていただけに、答えを用意していなかった。
「それは今更無いとは思いますけどねぇ………」
 そこまで言って、黒尉も腕を組んで考え込む。呼び方や言葉遣いを変えるにはどうしたら良いかなど、考えたことも無かった。そういうことは何となくというか、いつの間にやら変わるものなのだ。蒼紫のように構えて変えるものではない。
 とはいえ、真剣に悩んでいる蒼紫に「あんた、おかしいよ」とも言えず、黒尉は話を切り上げるように立ち上がりながら言った。
「ま、そういうのは成り行きというか、さらっと流せば良いんじゃないですか? 一度呼び捨てにしたり砕けた喋り方になれば、それが当たり前になりますよ」
「“さらっと”か………」
 とても“さらっと”とは言えない硬い表情で呟くと、蒼紫は顎に手を当てて考え込んだまま出て行った。





 ―――――というわけで、黒尉の言う通り“さらっと”を実践しようと頑張っているのだが、この体たらくなのである。まあ、頑張っている時点で“さらっと”とは程遠いのだが。
 もともと言葉遣いを変えるきっかけを何度も逸している上に、ここまで来ると今更な感が拭えないのだから、今から自然に変えようというのが無理な話なのだ。けれど、このままこの調子でいけば黒尉の指摘する通り、微妙な距離を保ったままずるずるとしてしまうだろう。
 に気取られないように何度目かの溜息をそっとつくと、蒼紫は意を決したようにもう一度を呼んだ。
さん。大事な話があります」
「はい?」
 緊張の面持ちで声を掛ける蒼紫にただ事ではない気配を察したか、それまで穏やかに微笑んでいたの表情がかすかに曇った。そして怪訝な表情で蒼紫の隣に座る。
「どうしました? さっきから変ですよ?」
「ああ………」
 どうやら自分にはさらっと持ち込むということが出来ないということは分かった。となれば、「今日から言葉遣いを変えます」と宣言するしかないだろう。それはかなり不自然なことだけど、今の時期に変えようということ自体がそもそも不自然なのだから仕方が無い。
 とはいえ、宣言するというのも恥ずかしい。どうやって話を切り出そうかと考えると、それでももじもじしてしまう。
 俯いたまま黙り込んでしまっている蒼紫を見て、は可笑しそうに口許を緩めた。蒼紫がこんな態度を取る時は大体、に頼みごとがある時だ。それも、二人の関係に関わる頼みごとの時である。文鳥に焼きもちを焼いて、の方から接吻をねだってほしいと言われた時も、こんな感じだった。
「どうしたんです?」
「うん………」
 小さな子供に尋ねるように尋ねるに、蒼紫はまだ言い出しにくそうに膝の上に置いた手をもぞもぞと動かしている。一旦は宣言しようと決心したものの、いざ言おうと思うとどうやって切り出していいのやら分からない。は辛抱強く待ってくれているけれど、この沈黙が気まずいし緊張を更に高めるしで、蒼紫は小さく溜息をついた。
 小首を傾げたまま蒼紫の言葉を待っていたが、いつまで経っても口を開かないこの状況に飽きてきたのか、は今度は傍に置いていた鳥籠に指を突っ込んで、文鳥をかまい始めた。
「おかしな四乃森さんですねぇ。ねぇ、ちぃちゃん?」
 指先で胸の辺りをくすぐってやると、文鳥は気持ち良さそうに目を細めた。礼のつもりか手に頬擦りしてきたりして、その反応には嬉しそうに目を細める。
 自分がこんなに悩んでいるというのに能天気に文鳥と遊び始めて、そんなの様子を見ていたら蒼紫はこんなことで悩んでいることが馬鹿馬鹿しくなってきた。よく考えてみたら、恋人同士なのだから丁寧語はもうやめましょうと言えば良いだけの話である。名前の呼び方を変えたいというのも、蒼紫との関係だったら当然の要求だ。
 そう思ったら少しは気が楽になったような気がして、蒼紫は漸く口を開いた。
「その“四乃森さん”というのは、そろそろやめませんか?」
「はい?」
 いきなり話を切り出されて、はきょとんとした顔を見せた。そんな顔で真っ直ぐ見詰められると急に恥ずかしさが蘇って、蒼紫はまたしどろもどろになってしまう。
「いや、だからですね、そろそろこう………まあこのような親密な関係になっているのですから、“四乃森さん”とか“さん”と呼び合うのはちょっとよそよそしいというか、距離を感じるというか………」
「あー………」
 要するに呼び捨てにするか愛称で呼び合いたいということらしい。今日の“お願い”はそういうことなのかと納得したが、でもそんなことを大真面目に言われると、も何だか恥ずかしくなって頬を染めてしまった。呼び方云々もそうだが、“親密な関係”という単語も、改めて言われるとかなり恥ずかしい。確かに間違った表現ではないけれど、でももう少し言いようがあると思うのだ。蒼紫は時々、こんな突拍子も無い恥ずかしい表現を使って、それはとしては一寸反応に困ることが結構ある。
 しかしまあ、話の切り出し方はともかくとして、名前の呼び方を変えたいという提案には、も異存は無い。というか、こんなことを改めて提案されるというのは、世間的に見て非常に稀だとは思うのだが。そいうことって、わざわざ話し合って決めるのではなく、自然と定着するものだと思うけれど、それをわざわざ提案してくるというのが蒼紫らしいといえば蒼紫らしい。
「それじゃあ………“蒼紫さん”と呼びましょうか?」
 何だか間抜けなことを言っていると自分でも思うが、それを笑うとそれまで真剣に悩んでいた蒼紫に悪いような気がして、は神妙な顔をして尋ねる。いつもはそんなに気を遣わなくても良いけれど、こんな変なところには気を遣ってしまうのだ。
 すると蒼紫も神妙な顔で、
「いや、さんのことを“”と呼びたいので、俺のことも呼び捨てで呼んで欲しいのです」
「でも、男の人を呼び捨てにするのは………」
 は少し困ったように眉を曇らせた。自分が呼び捨てにされるのは別に構わないが、男の蒼紫を呼び捨てにするというのはやはり抵抗がある。の両親も父親は母親を呼び捨てにしていたが、母親は父親を“旦那様”と呼んでいた。その他の周りの大人にも女の方が男を呼び捨てにする例は全く無くて、だからそれはいくら蒼紫の希望でも一寸抵抗がある。
 の気持ちも解らないでもない。けれど、蒼紫だけ呼び捨てで呼んでは“さん”付けで呼ぶというのは、上下関係が出来るようで非常によろしくないと思うのだ。東京の剣心と薫だって、10歳くらい歳の差があるにも拘らず、呼び捨てで呼び合っているではないか。蒼紫とがそう呼び合うのも、おかしいことではないはずだ。
 抵抗はあるかもしれないけれど、が承諾してくれないと、蒼紫もいつまでも“さん”付けで呼ばなくてはいけなくなってしまう。それではいつまでも他人行儀なままな様な気がして、蒼紫は説得するように言った。
「この間来た緋村たちも、呼び捨てで呼んでいたでしょう。ああいう風に呼び合うのは傍から見ても非常に親密そうに感じられますし、何より対等な感じがして非常に良いと思うんです」
「そう言われればそうですけど………」
 確かに剣心たちが遊びに来た時のことを思い出すと、薫は剣心のことを呼び捨てにしていた(剣心は“薫殿”と呼んでいたけれど)。二人は家主と居候といっていたけれど、多分それ以上に親しい仲だと思う。そう感じるのは、やっぱり呼び方や喋り方なのだろう。そうなると、お互い呼び捨てで呼び合った方が良いのだろうか。
 例えば蒼紫とが話しているところを第三者が見たとして、二人が恋人同士だと思うだろうか。事実はどうであれ、傍から見ればただの知り合いにしか見えないかもしれない。別に他人からどう見えようと構わないのだろうが、でも他人行儀に見えるよりは親密な関係に見える方が良いに決まっている。
「それから、これからはこういう丁寧な喋り方ではなく、もっと打ち解けた話し方に変えたいと思うんですけど―――――いや、変えたいと思うんだが」
 打ち解けた話し方をしたいと言う割には、蒼紫の表情も声も硬い。打ち解けた話し方をしようと頑張っているのが丸判りで、そんな一生懸命さが可笑しくて、は悪いと思いながらも笑いがこみ上げてしまう。
 そもそも、こんなことを真剣に話し合うというのも、想像してみたら相当間抜けな図だ。蒼紫と付き合っていると、こんな間抜けなことを真剣に話し合うことがたまにある。そんなこと、いちいち承諾を取らなくても良いのではないかと思われることまでこうやって断りを入れたりして、この人は一体何をやっているのだろうと呆れることもあるけれど、でもそんな間抜けなところも微笑ましく思う。きっとそういうことが、“好き”ということなのだろうと、は改めて思った。
「そうです………そうね。私もそれが良いと思い………思うわ」
 慣れないことをするせいか、も台詞を棒読みするような不自然な話し方になってしまう。これでは蒼紫のことは笑えない。
 けれど多分、これも何度もそうやって話しているうちに、きっと自然になっていくだろう。手を繋ぐことも口付けをすることも、蒼紫が家に泊まりに来ることだって、最初は笑ってしまうほどぎこちなかったけれど、今では当たり前のことなのだ。蒼紫のことを呼び捨てにすることだって、今は一寸不自然に感じるけれど、何度も呼んでいたらきっと自然に呼べるようになる。
 とりあえず声に出してみようと口を開きかけたが、自分でも笑ってしまうくらい心臓がドキドキしている。顔が熱くなって、緊張しすぎのせいか口許の筋肉が笑うように引き攣ってしまう。それでも何とか緊張を緩めようとゆっくりと呼吸をして、は覚悟を決めたように口を開いた。
「………蒼紫」
 言ってしまった後、やっぱり恥ずかしくて、は耳まで紅くして俯いてしまった。苗字で呼んでいたのを名前で呼ぶことにしただけなのに、どうして自分がこんな反応をしてしまうのか分からない。よく分からないけれど、苗字で呼ぶよりも名前で呼ぶ方が、そして呼び捨てにして呼ぶ方がより二人の間が狭まるのだと、頭ではなく心が認識しているのだろうか。確かに名前で呼ぶと、これまで以上に“特別”な感じはする。
 そんなの様子を見て、蒼紫まで恥ずかしくなってきた。今更名前を呼ぶだけのことで照れる間柄でもないのだが、それでも目のやり場に困ってしまって、あらぬ方向を見てしまう。
 けれどこのまま黙っているわけにもいかない。何より自分が提案したことなのだから、蒼紫ものことをちゃんと呼ばなくては。
 蒼紫も一つ深呼吸すると、勇気を出しての方を向いた。
………」
 自然に呼びかけようとしたけれど、やっぱり声が硬い。名前を呼ぶだけだと自分に言い聞かせてはみたけれど、やっぱり恥ずかしくてと同じように赤くなって俯いてしまった。
 二人とも紅い顔で俯いたまま、言葉が続かない。しんと静まり返った空気の中を、文鳥の鳴き声だけが妙に響いていて、それがまた次の言葉を掛けにくくしてしまう。
 けれどこのまま黙っているわけにもいかないし、蒼紫は思い切って口を開いた。
「まあ、最初のうちは少し違和感があるかもしれないが、自然に言えるようにぼちぼち練習していきましょ………いこう」
 言ってる先から丁寧語が出てしまい、蒼紫は苦笑してしまった。見ると、も俯いたまま笑いを堪えるように小さく頭が震えている。
 まだ今日は初日だから声も硬いし、意識して話さないと元の喋り方に戻ってしまうから、棒読みのような口調になってしまうが、練習していればそのうち自然に喋れるようになるだろう。そうなったらきっと、今よりももっと親密になれると思う。今も十分に親密だとは思うけれど、それ以上に親密になって、そのうち家族と同じようになれるだろう。
 はそっと顔を上げると、まだ頬を染めたままにっこりと微笑む。
「は……うん」
 返事ひとつするにしてもまだ戸惑ってしまうけれど、きっとすぐに慣れるだろう。普通に喋れるようになったらきっと、蒼紫といるのがもっと楽しくなるだろうと、は思った。
<あとがき>
 うわあああ、バカップルですよぅ〜〜〜!! 蒼紫、そんなことをいちいち承諾を得るなよ………。まあ、生真面目な人ということで。
 “他人行儀な〜”というシリーズ名だったんで、何となく他人行儀な喋り口調のままずるずるとここまできてしまい、いつまでもこれはまずい! と一念発起したわけです。しかしこのシリーズ、いろいろな意味で順序がめちゃめちゃやん………。ま、こんな恋もありますわな(←おいっ!)。
 次回からは他人行儀な喋り方ではなくなってしまいますが、それでもシリーズ名は“他人行儀な蒼紫と主人公さん”のままですので、これからもよろしくお願いいたします。
戻る